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2005年12月 2日 (金)

グレアムグリーン「権力と栄光」

 すごい満足感。巨匠の最高傑作の誉れ高い名著なんですが、さすがの筆力と構成力。重いテーマながら、一気に読んでしまいました。

時は1930年代のメキシコ。共産主義政府のカトリック弾圧により司祭たちは、逃げるか宗教を捨てるかし、教会も司祭もいなくなった空白地帯で、官憲から身を隠しながらミサをほどこす主人公の司祭。これが、一見宗教的な聖徒に見えるが、実は私生児を設け、行く先々でブランデーをねだる破戒坊主という聖と俗を併せ持つ魅力的な人物なのです。

原題は「The Power and the Glory」で、「神の力と栄光」という意味でしょうが、邦題はちょっといただけないかな?最近グリーンを読んだり、音楽ではメシアンにはまったりしておりまして、やはり聖書はもう一度改めて読み直さないといけないあかなあと痛感しております。学生の時に大学の授業で習いましたが、あまり身になっていないですね。どうしても西欧のものを深く理解しようとするとキリスト教は避けて通れませんね。

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