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2007年2月 1日 (木)

「ダフニスとクロエー」 ロンゴス

「ダフニスとクロエー」 ロングス作 岩波文庫

えーっと世界文学の旅の再開です。

これは、いわゆる「ギリシア小説」というカテゴリになるらしいのですが、成立は2世紀後半から3世紀前半というので、ローマ時代になりますか。サッフォーの故郷レスボス島を舞台とした、少年少女の牧歌的な恋の物語です。本当に牧歌的な世界と美しい恋が描かれていて、読んでいて心がホッとします。

三島由紀夫の「潮騒」はこの物語を下敷きとして書かれたようで、そういえば潮騒の舞台である神島を訪れたときに、かみさんが旅行で行ったことがあるギリシアの景色に似ていると言っていたのを思い出しました。玉石を敷き詰めた路地の雰囲気や優雅なしぐさの野良猫が多いところが似ているんだとか・・・。それはさておき、神島は神島でどこか郷愁を感じさせ、本来海洋民族が持っている血の記憶を呼び起こす原風景のような何かがあるという感じを受けました。

ニンフやパーン(牧神)への信仰がきわめて自然な日常のこととして描かれており、親しめる神とともにある生活は、私の理想でもあるので、おおいなる憧れを感じます。この物語をモチーフとしたシャガールの連作絵画などもあるようで、自然でおおらかな性描写とともに、タフな現実に向き合わなければいけないすべての現代人のための童話として、ぜひおすすめしたい小品です。

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