« 小海老とポテトのシュリンプカレー at レストランタケ in 富ヶ谷 | トップページ | もちチーズモダン焼き at わっはっは風月 in 渋谷 »

2007年2月 8日 (木)

「氷の海のガレオン」 木地雅映子

子どもの頃あなたはどんな子どもでしたか?学校は好きでしたか?私は、学校が大嫌いでした。特に小学校の間は、こんなことして何の価値があるんだろうと漠然と思っていました。そうこの物語の主人公斉木杉子のように・・・。

お話は小学校6年生の杉子を主人公に進んでいきます。ちょっと他の人たちとは変わった両親に育てられ同級生たちとの違いに悩む杉子。そんな杉子は、当時の私などからしたらとてつもなく毅然としていて、カッコ良さを感じます。だけどやっぱりまだ思春期の子どもなんだから、相当思い悩むわけです。そしてその悩みを打ち明けられる母親も自分も通ってきた道であり、また現在も世の中に対して同じような感覚を抱いていて、確固とした解決方法を示してやることは難しい。学校における杉子の唯一の理解者の多恵子先生もそんな杉子の姿を見て、子どもの出産に悩むというエピソードもあります。

本当に学校ってなんだったんだろう。家庭から社会へ向かうための通過儀礼?社会は本当に甘くなくてあらゆる面で周囲を折り合いを付けていかなければなりません。自分を振り返っているとそのキーワードはやっぱり「友達」だったような気がします。チャリンコに乗って一緒に遠出して、暗くなるまで遊んで家に帰る。そんな友達がいるからこそ学校が楽しくなり、社会というものを少しずつ理解し始めたんだと思います。

男の子と違って女の子は「友達」という感覚も難しいものがあるのかな?物語の中でも弟のスズキは、友達を家に連れてきたり中々いい傾向をしめしているのですが・・・。だったら男の子でもいいと思うんだけど・・・。一緒に人生を語り合ったりとかできる男の子がきっといるハズ。

途中からは杉子がまるで自分の娘のように心配になってきました。実際に自分の娘がこのような悩みを抱えたときに親は何をしてやれるのだろうか?解決の方法はそれぞれが自分で会得しなければいけないことは、直感的にわかるので、だったら、一緒に悩んであげることが、唯一の方法なのかな?親はいずれにしてもベースを作ってやることだけが仕事でしょうね。この本で言うと「氷の海に乗り出すためのちっぽけな木造船を用意してあげることでしょうか。

「書を捨てよ町へでよう」とは寺山修司の言葉ですが、時がきたら海図もなく羅針盤もあてにならない氷の海へ乗り出し、すなわち街中でひとりで雨に打たれたり、淋しさに押しつぶされそうになったり、空腹をかかえてうそぶいたりしながら、生きたコミュニケーションを獲得するのかも知れませんね。

「氷の海のガレオン/オルタ」 木地雅映子 ピュアフル文庫

|

« 小海老とポテトのシュリンプカレー at レストランタケ in 富ヶ谷 | トップページ | もちチーズモダン焼き at わっはっは風月 in 渋谷 »

「最近読んだ本」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/129725/13839630

この記事へのトラックバック一覧です: 「氷の海のガレオン」 木地雅映子:

« 小海老とポテトのシュリンプカレー at レストランタケ in 富ヶ谷 | トップページ | もちチーズモダン焼き at わっはっは風月 in 渋谷 »