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2008年1月31日 (木)

「塵よりよみがえり」 レイ・ブラッドベリ

最初にブラッドベリと出逢ったのは、私がまだ中学生の頃に読んだ「ハロウィーンがやってきた」だった。この作家のお得意のテーマだけに、グイグイ引きこまれ、夜更かしして一気に読んだことを覚えている。私にとってハロウィーンのイメージは長い事このブラッドベリの小説と、「ピーナッツ」でカボチャ畑に座ってカボチャ大王の出現を待つライナス(とそれを驚かすスヌーピー)だった。

そして、上京して一人暮らしを始めた頃、「たんぽぽのお酒」と出逢った。当時時間は腐るほどあったので、この美しい文章をゆっくりゆっくり読んだ。カメラアイのように視点はくるくると変わるのだけれど、あまりビジュアル的な印象は残らず、風や気温や匂いや・・・そういった、視覚以外の五感で捕らえるものが、妙に印象に残る。そんな文章だと思った。余談だが、BGMとしては、XTCの「スカイラーキング」なんかが、おすすめ。

今回もブラッドベリの文体から受ける印象は変わらない。たんぽぽほど色彩が豊でもなく、ハロウィーンほど、ストーリが展開していかないが、やはり五感を刺激する文章は存分に味わえる。「たんぽぽのお酒」と同じ連作短編の集まりという構成なので、1編1編極上のアルマニャックでも飲むように、時間をかけて楽しむのが、おすすめ。「アイナーおじさん」と「オリエント急行は北へ」がマイフェバリット。と書いて自分も大人になったのかな?とちょっと思った次第。

カヴァーのイラストは、アダムズファミリーの生みの親、チャールズアダムスの手になるもので、良い雰囲気を醸し出しています。

「塵よりよみがえり」レイ・ブラッドベリ 中村融訳 河出文庫 

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