「魔法があるなら」 アレックス・シアラー PHP文庫
子どもの頃に「デパートに住んでみたい!!」と思ったことがあるあなたへ。この物語は、ホームレス寸前の母娘3人が、ロンドンの世界一素敵なデパート「スコットレーズ」でこっそり生活を始め、数々の危機を乗り越えて、最後はとんでもない事件に巻き込まれ・・・というユーモアとスリルに溢れた物語です。
しっかりものの姉リビーを主人公兼語り手に、物語は進行して行きます。閉店後のデパート内での暮らしぶりなんかがユーモラスに語られて、楽しさ一杯。筋書きが途中でちょっと読めてしまう嫌いはありますが、リビーの饒舌軽妙な語りと世間的には生活力ゼロのママの物事にこだわらない大胆で明るい発想に引っ張られて、どんどん読めてしまいます。最後はちょっと吉本新喜劇ばりの大団円で笑ってしまいますが、リビーの語り方がさりげなくイヤミがありません。さすがこの辺りはイギリス文学のうまさです。
ちょっと「アレ?」っと思ったのが、「スコットレーズ」が日曜定休って設定です。日本の百貨店では考えられませんが、イギリスでは普通なんでしょうか?ハロッズって日曜休みだったかなあ・・・。
ちなみに、夢を壊すようですけれど、実際の日本のデパートは閉店後空調が止まると、暑いか寒いかで居住性は最悪です。訳者の方も書いておられますが、やはり舞台は欧州の古き良き伝統がある百貨店でなければ、成り立ちそうもありませんね。日本のデパートももっと頑張って子どもたちが夢を見られるようなステージを作らなくちゃいけません。(自戒をこめて・・・)
良質な物語が持つパワーで、きっと明日への活力が生まれること請け合いです。私はシアラーはこの作品が初でしたが、上野樹里もシアラーファンなのだそうで、別の作品もぜひ読んでみたくなりました。
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コメント
面白そ~
私も子供の頃、似たようなコトを考えたょ♪
トイレに隠れていたら見つからなィかな~
って♪そしてオモチャ売り場へGOみたぃな♪
え?!上野樹里チャンもシアラーファン
なんですか!私、上野樹里好きなんデス♪
本屋さんへ行ったトキ探してみます★
投稿: Yuumi | 2008年9月16日 (火) 01時18分
Yuumiさん
上野樹里さんは、NHKの番組の企画で、イギリスにあるシアラーさんの自宅まで会いにいったそうです。
大ファンなんですね。
とっても読みやすいので、ぜひ読んでみてください!!
投稿: 海鳥 暁 | 2008年9月17日 (水) 01時23分