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2014年9月 4日 (木)

「日の名残り」 カズオ・イシグロ

日系の英国人作家カズオ・イシグロ。
ブッカー賞を受賞した本作品は、読み応え充分。
淡々とした展開ながら、グイグイと小説の世界へ引き込まれていきます。

最近、年を取るって事を、意識させられる出来事が多く、
この小説の主人公の執事のように、
世界の中心にいたはずなのに、
いつの間にか世の中から取り残されている
というような悲哀を
味わう日が近くやってくるのかな
などと思う事が多いです。

現実とは、かくも緩やかに、
だけど確実に、
私たちをおし流して行くものなのでしょうか?

カズオ・イシグロはユーモアを交えながら、
執事の悲哀を描きますが、
日の名残りの寂しさ、やさしさが、自分の胸にしみてきます。

もっと若い頃に読んだら、良く理解できなかったかも知れない小説です。
この時期に出会えて良かったです。

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